12.5 チーム・ティーチング

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Figure 12.5 Breaking down a large lecture class into smaller groups
図12.5 人数の多い講義形式のクラスを小さなグループに分けています。
画像: © University of Texas at San Antonio

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全ての学生がデジタル時代に必要な知識とスキルを伸ばせるように、クラス人数を縮小するのは簡単ではありません。コース設計が対面であろうと、ブレンド型や完全オンラインであろうと、一人の教員に対する学生の数の多ければ、教育的にできることが制限されてしまいます。

しかし1,000人以上の初級コースを設計し直して成功している例は数多くあります。(例えば the National Center for Academic Transformation’s course redesignを参照)以下に示すものは一つの解決法として採用してもいいかもしれません。

  • コースを設計し、開発し、実施するためのチームを作る。チームにはベテランの終身教授、4人の非常勤講師と同程度の数のティーチング・アシスタント (TA)、インストラクショナル・デザイナー、Web デザイナー、マルチメディア・デザイナーがいる。
  • 教授は教育コンサルタントとして動き、コースの全設計に対して責任をもち、非常勤講師や TA の雇用、監督を行う。そしてチームの構成員と相談しながら、評価方法、試験問題、採点基準をデザインする。
  • 内容のほとんどはオンラインで提供される。
  • 学生は30人で1組のグループで取り組みを行い、非常勤講師は1人ずつ3〜4グループを担当する。
  • それぞれの非常勤講師は自分が担当する3〜4グループの、それぞれ30人ずつの学生と日々連絡を取る役目を担う。非常勤講師には TA が一人ずつつく。
  • 学生は個々の取り組みと、プロジェクトや問題解決などグループでの取り組みの両方を行う。
    学生は、非常勤講師や TA の介入のもと、1グループ30人のオンライン・ディスカッション・フォーラムに参加する。
  • 教授は1週間に3回、それぞれ異なる30人の学生グループと1時間、対面もしくは同期的に面会する。つまり全ての学生が学期の間、少なくとも一時間は教授と個人的にやり取りをする。
  • 非常勤講師はオンライン・ディスカッション・フォーラムを管理しつつ、可能な限りキャンパス内か同期的な方法で1〜2グループと1週間に1回は面会する。
  • 非常勤講師と TA は最初に決定された採点基準に従って課題を採点する。教授は採点を監督し、非常勤講師の間での調整をする。

どんなにコースを詳細に設計しても、このような人数の多いコースには明確なビジネス・モデルが必要です。基本的には全体予算の中に、終身教授や非常勤講師や TA にかかる費用を含み、学生数を考慮し(学生数が多くなれば、さらに予算が必要です)なおかつベテランの教授がその予算内で可能な限りベストなチームが組めるようにしなければなりません。非常勤講師は事前に自分の責務やオンラインでのメンタリング、課題の採点などについて事前説明を受け、契約の一部として、またはそれに追加して賃金が支払われることになるでしょう。

理想的には教育体制はできる限りクラス人数が多くならないようにするべきです。しかしチーム・ティーチングの原則としては、30人前後の学生数で実施されるべきでしょう。

アクティビティー12.5 チーム・ティーチングを設計する

1,600人のクラスを担当することを考えてみましょう。2人の非常勤講師と6人のTAを雇うことができる授業をどのように設計しますか。

ライセンス

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Copyright © 2020 『日本語版』, 2015 Anthony William (Tony) Batesの「デジタル時代の教育」は、特に断りのない限り、クリエイティブ・コモンズ 表示-非営利 4.0 国際 ライセンスに規定される著作権利用許諾条件。

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