第7章 メディア間での教育的な違い
この章の目的
1. 以下に列挙するメディアの主要な教育的特徴を見極める。
- 文字
- 音声
- 動画
- コンピュータの利用
- ソーシャル・メディア
2. 様々なメディアに対して、適切な教育的役割を決定するための分析の枠組みを提供する。
3. どんな教育モジュールに対しても、この分析ができるようにする。
この章で扱う内容
加えて、この章には以下のアクティビティーが含まれています。
- アクティビティー7.2 文字だけが持つ教育的特徴を見極める
- アクティビティー7.3 音声だけが持つ教育的特徴を見極める
- アクティビティー7.4 動画だけが持つ教育的特徴を見極める
- アクティビティー7.5 コンピュータの利用だけが持つ教育的特徴を見極める
- アクティビティー7.6 ソーシャル・メディアだけが持つ教育的特徴を見極める
- アクティビティー7.7 教育モジュールのためのメディアの選択
重要ポイント
教育と学習のために利用できるメディアは非常に幅広いです。特に、
- 文字、音声、動画、コンピュータの利用、ソーシャル・メディアは、それぞれ教育にも学習にも有益な独自の特性を持っています。
- メディアの選択または組み合わせは、以下のそれぞれに基づいて決定しなければなりません。
- 学習指導の背後にある総合的な教育理念
- 科目または内容における表現上または構造上の要件
- 学習者に身につけさせるべきスキル
- 教員が(そしてこれまで以上に学習者自身が)異なるメディアにできる役割を見抜く想像力
- 学習者はソーシャル・メディアを通して、自分自身のための学習教材を新たに作り出す、あるいは自らの知識を表現するための強力なツールを手に入れています。
- 学習コースは学習者個々人の興味に合わせ、目の前の状況に臨機応変に対応できる能力を鍛え、学習成果を上げるために最適な学習内容や素材を見つける手助けをしてくれます。
- インターネット上には無料で使うことができるコンテンツがますます増えています。その結果、学習者は教員が言葉で説明するであろう情報の限界点を超えて、探したり、使ったり、応用したりすることができます。
- 学習者は自分専用のオンライン学習環境を作ることができます。
- それでも多くの学習者にとっては学習を導いてくれるような体系的なアプローチが必要です。
- ソーシャル・メディアには高品質の学習を担保するためにも、教員の存在と指導が必要になる可能性が高いです。
- 教員はデジタル世代に必要なスキルを学習者に身につけさせるために、完全に学習者に委ねるべきことと、教えすぎることとの間の中間地点を見つける必要があります。