25 音楽と踊り Music and Dance
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昔から、アイヌの人たちにとって、歌やおどりはとても大切なものだ。儀式の時やコタンのみんなが集まった時には、歌ったりおどったりする。仕事をしながら歌うこともある。アイヌの歌やおどりには動物のうごきや声まねなどがたくさんある。歌や踊りを通してアイヌの人々の世界観を知ることができる。アイヌ民族の歌や踊りには色々な種類がある。たとえば、イオマンテなどの儀式で歌う歌、赤ちゃんに歌う子守唄、仕事をしながら歌う歌、その時の気持ちをその場で歌にしたものなどがある。また、ウポポという歌は女性がグループで歌うものだ。数人で手を叩いてひょうしを取りながら歌う。現在は、マレウレウというウポポを歌う女性のグループが有名だ。
アイヌの楽器には「ムックリ」と「トンコリ」がある。ここではこの二つについて紹介する。ムックリはアイヌの人たちの楽器の一つだ。長さ15センチくらいの竹をくちびるにあてて、ひもを引いて、ビューンビューンという音を出す。息の強さや舌の動きで音を変えることができる。
トンコリは主にサハリンに住んでいたアイヌの人々の楽器だ。音は日本の楽器の琴ににている。トンコリは音楽を楽しむために弾かれている。昔は子供を寝かしつける時や、お祝い事の時などのにも使われていた。
北海道が日本の一部になってからも、アイヌの人びとは音楽や踊りを子供たちに伝え続けてきた。今は、「アイヌ民族文化祭」や「アイヌ文化フェスティバル」というイベントなどで、アイヌの人びとは音楽や踊りを演じている。また、ベトナム、タイ、シンガポールなど東南アジアの国々や、アメリカやカナダ、フィンランドなど、海外でも音楽や踊りを行って、アイヌ文化を広めようとしている。また、アイヌの人たちの中には、アイヌの伝統的な音楽とポピュラー音楽 を合わせた新しい音楽を作っている人もいる。例えば、2006年から2010年まで活動していた「AINU REBELS」は、東京の近くに住む若いアイヌの人たちが作ったグループだ。アイヌの音楽にヒップホップを取り入れて、多くの人が親しみやすい音楽を作っていた。国内と海外向けのイベントに出たり、学校などで公演をすることで 、アイヌ文化を楽しく伝えていた。また、トンコリを弾くミュージシャンの「OKI」は、アイヌの音楽とブルースやレゲエを混ぜた音楽に、アイヌ語の歌詞をつけた曲を作っている。世界中で多くの音楽フェスティバルに出て、アイヌの文化を広めている。例えば、鵜澤加那子博士は The Voice of the Forest という動画の中で、伝統的な踊りに新しさを加え、現在を生きるアイヌの芸術家として世界観を表している。
Media Attributions
Mukkuri and Tonkori by Nina Langton licensed under CC-BY 4.0.
Tonkori played by Toy Toy (Ogawa Motoi). Video recorded by Nina Langton, Sapporo, December 19, 2022. All rights reserved.
むかし olden times; long ago
うた song
たいせつ important
ぎしき ritual, ceremony
しごと work
うたう to sing
どうぶつ animals
こえ voice
おどり dance
とおして (とおす、とおします) through
ひとびと people
せかいかん worldview
しる to know
みんぞく race, people
しゅるい types, kinds
あかちゃん baby
こもりうた lullaby
たたく to beat
げんざい the present time period
じょせい women/female
ゆうめい famous
がっき musical instruments
しょうかい introduce
ながさ length
たけ bamboo
ひいて to pull
おと sound
いき breath
つよさ strength
した tongue
おも mainly
すむ to live, reside
こと traditional Japanese stringed instrument/harp
ひく to play (stringed instrument)
こども child
ねかしつける to put to bed
おいわい celebration
ほっかいどう northern island of Japan
いちぶ one part
おんがく music
つたえつづけ to continue to tell, transmit
ぶんか culture
まつり festival
祭(さい)
えんじる to perform
とうなん Southeast
くにぐに countries
かいがい foreign country, overseas
おこなう to carry out, perform
でんとうてき traditional
たとえば for example
かつどう activity
とうきょう Tōkyō
ちかく close by
すむ to live
わかい young
とりいれ to incorporate, taking in
したしみ ffamiliarity, intimacy
こくない domestic
かいがいむけ for overseas consumption
がっこう school
こうえん performance
ひく to play a stringed instrument
まぜた to combine, mixed
かし lyrics
きょく song
せかいじゅう around the world
どうが video
くわえる to add, include
げいじゅつか artist