There is specialized vocabulary in this reading, but it should be appropriate for the upper beginner level.

読む前に、単語を覚えましょう。（練習は三つあります。）

漢字を覚えましょう。

1869年に、日本の政府が「えぞ」を「北海道」と名づけて、アイヌモシリは日本の国の一部になった。その頃から、和人が北海道にたくさん住みはじめる。日本の政府は、アイヌの人たちが住んでいた土地を強制的にとって、アイヌ民族を日本の国民にした。自然との共生を大切にしていたアイヌ民族の生活は、大きく変わってしまう。1871年に開拓使はアイヌの伝統的な習慣を禁止する。男性は耳飾りや、口のまわりにする女性の入れ墨、なくなった人の家を燃やす家送りなどの儀式を してはいけなくなった。そして、和人が木をたくさん切ったせいで、アイヌの狩りができる場所が少なくなってしまった。1899年に日本の政府は、アイヌに少し土地を戻したが、あまりいい土地ではなかった。

このような理由で、昔からの文化が少しずつなくなってしまった。同化政策で、多くのアイヌは、日本語の名前を使って日本人として生きるほうが幸せになると思うようになった。それから、アイヌの子供だけの学校ができて、そこでは、アイヌ語ではなく、日本語で話さなくてはいけなかった。山のカムイとされる 熊をカムイの世界に送る「イオマンテ」の儀式もなかなかできなくなった。その時から、鹿の狩りや魚釣りが規制されて、今でも川でサケをとることは規制されている。こんなことで、アイヌの人口が少なくなって、アイヌ語を話せる人や、アイヌの歴史と文化を知っている人も少なくなった。北海道では、アイヌは差別の対象となっていて、教育を受けることや、仕事をすることも難しかった。学校ではいじめの問題もあった。そんな理由で、たくさんのアイヌの人たちは北海道をはなれて、東京など、日本のいろんな所に引っ越しした。新しい所では、アイヌとしてのアイデンティティをかくすことができて、新しい生活を送ることができた。

文法の説明と練習

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Ainu Woman Playing the Mukkuri by Midnight Believer. Public domain.