14 博物館と観光産業 はくぶつかんとかんこうさんぎょう Museums and Tourism
This reading is at the lower-intermediate level.
ウポポイ国立アイヌ民族博物館
漢字を覚えましょう!
2020年7月、アイヌ文化を広めるために「ウポポイ」という施設が北海道の白老町にできた。施設内には博物館や公園があって、多くの人々がアイヌの世界観を学べるようになっている。アイヌ文化を伝えるための正しい知識を持っている人が減ってきているので、この施設は政府によるアイヌ政策の中心とされている。
Recommended Reading
Ainu perspective on Ainu artefacts in museum collections by Kanako Uzawa, curator of the exhibition, A Soul in Everything / Encounters with Ainu from the North of Japan, at the Rautenstrauch-Joest Museum in Germany.
アイヌと観光
日本の鉄道会社は、北海道への鉄道を広げるために、明治時代と大正時代から日本の国民にアイヌ文化の観光をすすめた。その結果、北海道へ行く人が多くなって、今でも、観光客が多い。観光地の一つは、北海道の阿寒湖にある「アイヌコタン」という集落だ。そこでは、100人以上のアイヌの人々が暮らしている。そこには昔の民家や、アイヌの伝統工芸品を売っているお店などがあって、文化ガイドツアーも行われている。しかし、アイヌの人々の中では、この観光事業についていろいろな意見がある。観光でお金を稼ぐことができるし、他の日本人にアイヌ文化について教えることができる一方、アイヌ文化が「見世物」になってしまったと感じている人も少なくない。そして、文化は売りものではないと、観光事業に反対する人もいる。
考えましょう かんがえましょう Reflection
- What roles have museums and the tourism industry played in the preservation of Indigenous cultures?
- What roles have museums and the tourism industry played in the exploitation of Indigenous cultures?
Media Attributions
Upopoy National Ainu Museum and Park, Biratori Municipal Nibutani Ainu Culture Museum by Nina Langton is licensed under CC-BY 4.0
ぶんか culture
しせつ facility
しらおい Shiraoi - name of town in Hokkaido
しせつない inside the facility
はくぶつかん museum
こうえん park
せかいかん worldview
つたえる to convey, tell
ちしき knowledge
へって to lessen, decrease
せいふ government
せいさく policy
しゅうしん center
にほん Japan
てつどうがいしゃ railway companies
ほっかいどう northern island of Japan
てつどう railways, train tracks
ひろげる(ひろめ、ひろがる) to spread, widen / (ひろまる、ひろめる) circulate, popularize
めいじじだい the Meiji period (1868-1912)
たいしょうじだい Taisho era (1912-1926)
こくみん national citizen
かんこう tourism
すすめる to recommend
けっか result, consequence
かんこうきゃく tourist
かんこうち tourist site
あかんこ Akan lake
しゅうらく settlement
みんか folk home
でんとうこうげいひん traditional Crafts
じぎょう business
いけん opinion
かせぐ to earn money, profit
みせもの spectacle
うりもの something for sale
はんたい oppose